母の日アレンジ

先月、母にメールしたとですよ。

 


『お母さんへ
お元気ですか?私は病的なほど元気です、ご心配なく。
さて、毎年母の日にはお花とお菓子をお送りしておりましたが、かわりばえしないので、今年はおそうじチケットをお送りしようかと思うのですが、いかがですか?
お掃除本舗という会社の商品で、水回りやエアコン、換気扇など、8種類の中から好きなものを選んで依頼する、というものです。プロのお掃除、依頼したことないでしょ?試してみない?すっごくキレイになるよ!
とはいえ、他人が家の中に入ってくるのはイヤかもしれないと思い、事前に連絡した次第です。どうかな?回答よろしく☆』

 

 

 

 

 

 

『昨夜メール有難うさんママゴンの事何時もきずかってくれ有難うエアコンのお掃除したら節電でき風も強くなると思いますが?お父さんの事ですから俺が掃除してるから業者さん呼ぶ必要ないと言いそうな気がします。名前を出さずにお掃除本舗さんに電話をしてみましたら大体壱万円で其れに消費税ですって 壱万円はもったいないです。ゆったんが一所懸命に働いて得たお金ですから 自分の為に使って頂戴な。気持ちだけ戴いて置きます』

 


うううう。一所懸命に働いて得たお金で漫画本買いまくってるんですー、面目ない、母よ。というわけで今年もお花とお菓子になってしまった。プレゼントより、もっとこまめに親宅を訪ねた方がよっぽど親孝行だって判ってる。でも、年をとるとこうまで漂白されるのか、母を見るたびに何だか悲しくなってしまって、訪問してもそそくさと帰ってきてしまう。きっと後悔するだろうなぁと思う。そして、そんなの先刻ご承知の母だから、余計悲しくなってしまうのだ。いとしいと悲しいは似てる。

 


もうすぐアジサイが咲く。アジサイを見るたびに、この詩を思い出す。

 


母よ
淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふるなり
はてしなき並木のかげを
そうそうと風のふくなり

 

時はたそがれ
母よ 私の乳母車を押せ
泣きぬれる夕日にむかって
りんりんと私の乳母車を押せ

 

赤い総ある天鵞絨の帽子を
つめたき額にかむらせよ
旅いそぐ鳥の列にも
季節は空を渡るなり

 

淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふる道
母よ 私はしってゐる
この道は遠く遠くはてしない道

 

「乳母車」三好達治

 

 

 

 

 

エントランス前に母の日のアレンジ。

 

 

 

この色がなー。淡くかなしきもののふるなり……


-Yuki